たいちゃん

自閉症の「たいちゃん」は、気の合う(?)おじさんと2人ぐらし。
でもおじさんのせいで、しょっちゅうパニック。
おじさんは「自閉症のせいだヨ」っていうんだけどネ…。

障害者支援施設職員「すだてつ」さん作の4コマ漫画です。
自閉症の特徴の一部をご紹介しています。(一例であり、個人差があります。)
画像をクリックしていただくと、次のコマに進みます。

-泰山寮 自閉症支援カルタより-

自分の気持ちを伝えることが難しい

たいちゃんの「まんじゅうがいい」という返事は、実はおじさんの「まんじゅうがいい?」という質問を繰り返しただけ。本当は、ケーキが食べたかったのです。

自閉症の方は、言葉がなかなか出ずに育った人が多いようです。
言葉が出るようになっても、たいちゃんのようにオウム返し(エコラリア)になって、意味のある受け答えができなかったり、抽象的な言葉の意味が理解できなかったりします。

曖昧な表現は分かりにくい

見て理解することが得意

たいちゃんにとって、『シャワーでも…』とタオルを渡したおじさんの意図を察するのは苦手分野。ですが、「お茶」などのカードを使ったコミュニケーションは得意なようです。

言葉を理解することや相手の意図をくみ取ることなど、苦手な方法ではうまくコミュニケーションが取れないことがありますが、得意な方法でなら可能です。絵や写真など、目で見て分かるものは使いやすいようです。
自閉症の方にとって、「伝わる」経験を多くすることはとても大切です。逆に「伝わらない」体験ばかりだと、強引に要求を通そうとするようになってしまう人もいます。

感覚の特異性がある

たいちゃんの例に限らず、両手で耳をふさぐ自閉症の方は多いようです。
聴覚過敏の方は、本人の嫌いな音に対して非常に敏感です。
本人にとって嫌な刺激は、軽減できるよう配慮してあげてください。無理に慣れさせようとすると、ひどい苦痛を与えてしまいかねません。
安定した状態でいることで、気にならなくなっていくこともあるようです。

繰り返しの行動やこだわりがある

たいちゃんのように、独自のこだわりを持つ自閉症の方は多いようです。
この漫画の読者さんから、「たいちゃんと同じことをした自閉症の方がいた」とのお話がありました。別の方のお話ですが、人によってはハサミとバリカンの順番が違うだけでも、パニックの原因になり得るようです。
こうと決めたら、やりぬく力は想像以上のものがあります。その人にとって大切な行動である場合は、認めてあげることも必要です。

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