お知らせ

入所施設から共同生活援助へのサービスの切り替え~泰山寮の取り組み~No.9「Iさんのお話④-2」

泰山寮は年末年始にかけ流行したインフルエンザにより、各棟内完結スタイルの生活になりました。

「にじの木に泊まる!焼き肉を食べる!」と張り切っていたIさんの宿泊体験も延期となってしまったため、感染対策・体調管理の継続として次回の宿泊体験日まで実習生室(泰山寮内)で生活していただきました。はじめは慣れず何度もホールに出ていたようですが、棟内の感染対策で大変な中でも棟職員が工夫を凝らしIさんが安心できる環境に整えてくれ、Iさんも落ち着いて生活が送れるようになっていました。

ある日、Iさん担当の職員が「エアコンで部屋が乾燥してるので洗濯物を干してもいいですか?」と提案してくれました。「いいじゃん、いいじゃん!やってみようよ!」と担当職員(1年目さんです)に嬉しい素敵な提案に感激しつつ、部屋の使い方や何ができるかを一緒に考えました。

洗濯機はないので、洗濯は夜勤職員が協力してくれます。いろんな場面での関わりは職員一人ひとりのIさんへの思いです。本当に感謝しかありません。Iさんと一緒に洗濯物を干していた担当職員は「僕が一人暮らししたらこんな感じなんですねぇ。」としみじみ…。どうやらIさんの支援をしながら、自身の独り暮らしのイメージ化もできたようです!(因みに今後の独り暮らしのご予定はないそうです。)

利用者さんや職員が無事に正月を迎えることができるのかと冷や冷やしたインフルエンザは憎いですが、このような予期せぬ出来事が、諸先輩方から伺っていた“Iさんの出来ること”の再アセスメントの機会となり、Iさんのもてる力の維持につながりました。

PS Iさんは、只今3泊4日の宿泊&事業所体験中です。

 





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