お知らせ

入所施設から共同生活援助へのサービスの切り替え~泰山寮の取り組み~No.9「Iさんのお話④-1」

Iさんのその後ですが、宿泊体験や日中活動の場の見学・体験を重ねています。

12月の宿泊体験では、GH職員さんがIさんのリクエストにお応えして“とんかつ”作ってくれたそうです。これまで泰山寮での生活が長かったIさんに対して、寮でも外に出る取り組みを増やし、そこで社会経験を積み重ねることにより選択肢が増えるかもしれないと考えていました。そして、Iさんが決める時が来るのではないか…、でも、ゆっくりでいい。Iさんの中には入り込めませんが、Iさんの中のこころのタイミングに合わせようと…。

今回の宿泊体験はIさんご自身に決めていただきました。仲間のKさんと久しぶりに過ごされ、気分の高揚からかお2人は奇声(?)ではなく歓喜の声を互いにあげていたそうです。夜も遅かったので、さすがに職員さんに注意を受けたようです(;’∀’)

 

日中の事業所見学では管理者さんから「お待ちしていました!Iさん!お会いできるなんて!僕ファンなんです!」とびっくりする位の歓迎でした。なぜ歓迎されすぎているのか分からず、恐る恐るご挨拶をさせていただくと、IさんやKさんの作品をアールブリュット展で見た時からIさんの大ファンになられたとのことでした。

その後も各地で行われる展示会や昭徳会福祉セミナーにも参加して下さっていたそうです。Iさん凄いなあと感心すると共にこの素敵なご縁に感謝ですね。

帰寮後、今回の宿泊体験・事業所見学についてご自宅で待っているお母様に電話で報告しました。「にじの木、楽しかった!」とIさん。電話の向こうでは、お母様の明るい声が聞こえてきます。

 

 

 

 





PAGE TOP