夏休みの成長日記 ~放デイたいざんより~
放課後等デイサービスたいざんは、小学校1年生から高校3年生を対象とした障害児の通所施設で、泰山寮に併設されています。普段、子どもたちは学校が終わった午後3時ごろから施設に来ますが、長期休暇の間は朝9時過ぎから来る子もいます。
7月初旬、私たちは夏休みに向けて、子どもたちと一緒にきゅうりの苗を植えました。野菜作りは初心者ですが、寮の職員の中には花や野菜を上手に育てる強力なサポーターがいます。その方の指導の下、大切に苗を育ててきました。
やがて黄色い花が咲き始めました。そのころには寮の職員たちもキュウリに興味を持ってくれ、近くを通るたびに様子を見に来ては、かわいらしい花や小さなキュウリの実を見つけて「癒されるね」と話題にしてくれました。
アブやトンボがやって来て受粉の手助けをしてくれている様子も観察できました。苗はあっという間に成長し、高校生の背丈を超えるほどになり、立派な実をつけました。
収穫したキュウリは、塩昆布和えやゆかり和えにして、みんなでおいしくいただきました。
長かった夏休みも終わりを迎えます。1年で最も忙しいこの時期、放デイの職員たちは少し疲れも感じていますが、普段はあまり食に興味がない子が、自分で育てたキュウリに関心を持つ姿を見ると、「キュウリを育ててよかった!いい夏休みだったね」と心から嬉しくなります。
たいざんブランドのキュウリは、まだしばらく収穫が続きそうです。アブやトンボそして多くの寮の職員たちにも見守られながら、大きく育ったキュウリ。同じようにたいざんの子どもたちも多くの人々に見守られながら、すくすくと成長していけるよう願っています。