爽やかな秋晴れの日となった9月26日、「夢いっぱいの特等席」と題した名古屋フィルハーモニー交響楽団による福祉コンサートが名古屋国際会議場センチュリーホールで開催され、利用者さん5名が参加されました。利用者さんには事前に外出内容をお伝えしたところ、寮内で聞いている馴染みの曲を間近で迫力ある生音で聞ける機会であることを理解され、満面の笑みで喜びを表されていました。
当日、まずは近くのハンバーグレストランで昼食を召し上がっていただきました。普段はゆっくり食べる人も、胸の高鳴りが抑えきれないのか、味わいながらも早くに完食されていました。
そして演奏会場では優しい管弦楽の調べが館内に鳴り響き、利用者さんも五感で音を感じながら、心にゆとりを見出されリラックスした表情を浮かべ堪能されていました。また普段は感情の乏しい人も職員が口ずさみ寄り添うと思わず歌いだしたり、リズムを取り手拍子や体をリズミカルに揺らしたりして、芸術の秋の訪れを胸いっぱいに感じられていました。
職員にとっても、音楽は快適さや安心感を得られる場所に誘う効果があると同時に、言葉の少ない方にもリズム遊び等を通してコミュニケーションを図れるツールとなることを教えられた有益な外出でした。