小原安立では、生活の質向上の観点から、一人ひとり入居者の「願いや希望」を実現するという取り組みを実施しています。
ひばりヶ丘では今回、御年104歳になる入居者さんの「生まれ育った家に行きたい」、「大好きなうなぎが食べたい」という2つの希望をかなえるよう、息子さん夫婦にご協力をいただき外出支援を行いました。
当日の朝、「今日うなぎを食べに行きますよ」と伝えると、とても素敵な笑顔で喜んでくださり、いざ出発!!まずは生まれ育った岐阜県の生家に向かいました。
生家に着くと、現在は身内の方が家の維持管理をしてくださっているとのことで、とてもきれいにされていました。「ここはどこですか?」とお聞きすると、「私の家」と答えてくださり、息子さんも嬉しそうです。
次は、妹さん宅へ。久しぶりの再会になります。妹さんとは20歳も離れており、数年会ってないから覚えていないかもと妹さんも不安そうでした。「この方どなたですか?」とお聞きすると、顔をじっと見つめて、妹さんの名前をはっきりとお答えになり、妹さんも涙を流し喜んでみえました。
最後は、大好きなうなぎを食べに家族とお店に寄りました。とても喜んだ顔を見せてくださり、小分けにした「うな丼」をおいしそうに食べてみえました。
日頃、食事中に箸を置いてしまうこともありますが、今日ばかりはしっかり食べてくださり、入居者さんの施設では見られない姿を拝見することができ、家族も職員も大満足でした。帰りの車内でも居眠りされることもなく車窓から風景を眺めていたりと、今回は遠出の外出でしたが入居者さんに喜んでいただけた1日となりました。
最後に、今回ご協力いただきました、息子さんご夫婦や妹さんに深く感謝申し上げます。ありがとうございました。 (村上 介護員)