◎ケアハウス高浜安立『回想法』の取り組みについて・・・
ケアハウス高浜安立は、平成8年に開所し、早いもので13年が経過しました。この間の入居者の皆さんの状況を見ると、開所当初から比べて平均年齢が5歳程高くなっています。また、介護認定を受けている方も、半数以上となってきました。(平成21年9月末現在) このような状況から、当施設では近年『介護予防』を施設の重点課題として、さまざまな取り組みを実施してきました。 そして、今回、「介護予防」の取り組みの一環として『回想法』を実施することとなりました。
◎昭和30年代に着目した理由・・・ この年代は、日本が高度成長に入り、活気溢れた時代で、家庭に電化製品が普及し始め、生活が豊かになってきたり、「東京オリンピック」「皇太子様ご成婚」など、明るい話題も多くありました。また、入居者の皆さんとの会話の中で、男性は働き盛りの時期で、仕事など、第一線で活躍し、女性も子育てや家事、会社勤めなどし、忙しく辛いこともありましたが、その中に『生きがい』『楽しみ』があり、充実した日々を過ごしていたことを感じとることができました。このような活気のあった時代を「ケアハウス高浜安立」の中でも思い出し、あの頃のように「活気ある生活」を過ごしてもらおうと考え「昭和30年代」に着目し、施設内を改修しました。また、今日の豊かな日本を作り上げた入居者の皆さんから、当時の思い出などを若い世代に伝承していただければと考えています。
◎今回の改修のポイント・・・
① 入居者と一緒に改修内容を検討 施設内の改修内容について、入居者の皆さんにアンケートを実施したり、意見交換を実施しました。この入居者の皆さんのアイデアを参考に、今回の改修内容を検討しました。
② 変化を楽しむ
入居者の皆さんに楽しんでもらえるよう、展示物を定期的に変更し、マンネリ化しないような取り組みを行っていきます。
③ 明るい雰囲気を大切に 古い物を再現する際に、汚れなどを付け、古さを強調させることがありますが、当施設では、館内が暗いイメージにならないように、あえて汚れをつけず、明るい色で『昭和30年代の街並み』を再現しました。
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